今日のEZ!TVを見て。
最近、中学校の卒業式では「旅立ちの日に」という歌がよく歌われているそうだ。
僕も卒業式で「旅立ちの日に」を歌ったし、聴けば今でも歌える。
実はこの曲、僕らの母校で僕らの先生が作った曲なのだ。
坂本先生が「この音楽室で、このピアノで、窓の外の山並を見ながら書いた」といっていたのを今でも覚えている。
久々にテレビで坂本先生を見て、思い出がよみがえる。


中学に入学して音楽の時間、校歌の次に教わったのは天空の白ラピュタの「君を乗せて」だった。
先生がピアノを弾きながら歌ったあの歌は、なんつーか、、圧倒的だった。
人の歌を聴いて体が震えたのはあのときが初めてだった。
歌ってすげぇって本気で思った。


一般的には、中学男子にとって音楽の授業は「だるい」以外のなにものでもないだろう。(たぶん)
「みんなで歌う」なんてかっこ悪いし、口パクで実際は歌ってない男子も多かったと思う。(たぶん)
でもうちの学校は違った。
男子も女子もとにかく大声で歌う。
まぁ正直、先生の迫力がすごかったってのもあるけど。
でも、先生の歌う「君を乗せて」に感動したから、みんなが歌うようになったんじゃないかなぁと僕は思ってる。


もうひとつ思い出した事。
学期末、音楽で歌のテストがあった。
先生の伴奏に合わせて、クラス全員の前で一人ずつ歌っていく方法で行われていた。
そして、すべての学年、クラスのテストが終わると、後ろの黒板にうまく歌えた人の名前が書かれるのだ。
各クラス男女それぞれ2名ずつ、クラスで4人。
うちの学校は一学年に3クラスしかなかったので、学年で12人だけ。
その中に僕の名前があった。
どーでもいいよ、、みたいな態度をとってたけどメチャメチャうれしかった。
期末テストで(理科だけ)学年3位になってもそれほどうれしくなかったけど、歌のテストはとにかくうれしかった。
あんなすごい歌を歌う先生に認められたんだ!って。


僕らが卒業する前に坂本先生は他の学校に行ってしまったし、
僕のことなんて覚えてないだろうけど、
それでもなんか懐かしいなぁって・・・


ここまで書いといて、全部ウソだったらすごいでしょ?
いや、ホントなんですけどね。